口腔乾燥症
【こうくうかんそうしょう】
【標準治療】 病名 > 歯科・口腔外科
口腔乾燥は口が乾く状態であり、口に水分を補いたくなりますが、のどが渇くという表現の状態(口渇〈こうかつ〉)とは厳密には区別されます。口渇は、健常者でも運動をして発汗した時に起こりますし、病的には甲状腺機能亢進(こうしん)による過度の発汗に伴って起こります。また、糖尿病などの尿量が増える内科的疾患や、嘔吐(おうと)や下痢の結果としての脱水状態、他にも心臓病、腎臓病などにより循環血流量の減少時にもみられます。
このように、口渇は原因が明らかであり、疾患の治療と水分を摂取することで解決できます。しかし、口腔乾燥は唾液の分泌量の減少に加えて、義歯を入れている、口で呼吸をする(口呼吸)、長期に何らかの治療薬を服用している、精神緊張が続いているといった要因が複雑に絡んでいる場合が多く、したがって若年より高齢者に多く、診断と治療を難しくしています。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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