歯列不正(咬合異常/不正咬合)
【しれつふせい(こうごういじょう/ふせいこうごう)】
【標準治療】 病名 > 歯科・口腔外科
歯並びが悪いためにうまく噛めない、発音がきれいでない、容貌が損なわれるなど本人にとって放置できないことが多いにもかかわらず、わが国においてはそれが社会的にマイナスになることはあまりありませんでした。しかし、国際的には大きなハンディキャップになり、日本では八重歯が可愛いなどと評判だった女性歌手が、アメリカでは口もとが気持ち悪いと舞台から降ろされたこともあります。
歯並びが整っているかどうかの判断基準は、前歯では上下の前歯のかぶさりぐあいと、正中が顔の真ん中に一致しているかどうかです。これは注意深く観察すれば誰にでもわかると思います。奥歯の場合は、第1大臼歯(だいきゅうし)の噛み合わせをみるのですが、これは素人には難しいでしょう。乳歯でも永久歯でも生えそろうまでは、一時的に不ぞろいな歯並びになるもので、乳歯の受け口などは放っておいても、永久歯に生え替わると自然に治る場合もあります。不ぞろいの程度が異常なほどなのかどうかの判断や、放っておいてもよいケースなのかの診断は、小児歯科医や矯正歯科医の専門的な診断が必要です。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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