磨耗症/楔状欠損
【まもうしょう/きつじょうけっそん】
【標準治療】 病名 > 歯科・口腔外科
歯の最表層はエナメル質という硬い部分です。鉱物と比較するとほぼ水晶と同じぐらいといいますから、人体では最も硬いものといえます。このエナメル質でも、長年にわたって強い歯磨きを繰り返しているとすり減ってきます。エナメル質は歯の先端や咬合(こうごう)面が最も厚く、歯肉と接するあたりが薄くなっています。したがって、1本の歯をぐるりと同じように歯磨きをしていれば、エナメル質の薄い部分からすり減って中の象牙質が出てきます。象牙質はエナメル質よりもずっと軟らかいので、さらに同じ歯磨きを続けていると、象牙質の部分だけがどんどんえぐれて三角形の楔(くさび)状のくぼみができます。このような状態を磨耗症、あるいはその形状から楔状欠損といいます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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