歯根膜炎/根尖性歯周炎
【しこんまくえん/こんせんせいししゅうえん】
【標準治療】 病名 > 歯科・口腔外科
むし歯を治したり、歯髄炎の処置をした歯が、ずっと後になってから食物を噛むと痛むとか、歯が浮いた感じがするといった症状が出てくることがあります。深いむし歯の処置では、その時には歯髄(しずい:神経)をとらずに治していても、すでにその時点で象牙質が口腔内の細菌に感染して、後になって歯髄が自然死していることがあります。あるいは、歯髄炎の処置として歯髄をとってしまっていても、歯髄を入れていた歯の内部の空間(歯髄腔、根管)の形態が複雑なために、徹底的に歯髄除去ができず、一部の感染した歯髄が残ってしまうことがあります。これらの場合には、死んだ歯髄(歯髄壊死〈えし〉、歯髄壊疽〈えそ〉)が異物となって、歯の根の先の穴(根尖孔、根端孔〈こんたんこう〉)から歯の外へ出て、歯根膜や歯槽骨に炎症性の病変を起こすのです。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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