涙器の病気 先天性鼻涙管閉塞症と新生児涙嚢炎
【るいきのびょうき せんてんせいびるいかんへいそくしょうとしんせい】
【標準治療】 病名 > 眼科
涙器は涙を分泌する涙腺(るいせん)と、涙を鼻に排出する涙道(るいどう)の2つからなっています。涙道は涙点に始まり、涙小管、涙嚢(るいのう)、鼻涙(びるい)管を経て鼻腔(びくう)につながります。涙器の病気になると流涙(りゅうるい:なみだめ)を引き起こし、この原因は涙腺からの分泌過多による場合と涙道の通過障害による導涙性流涙に分けられます。ここでは導涙性流涙の原因となる涙道の病気のうち、先天性鼻涙管閉塞症と新生児涙嚢炎について説明します。
涙道の最も鼻腔よりに位置する鼻涙管は胎齢6~8カ月まではまだ鼻腔につながっていません。報告によって様々ですが、新生児の6~47%に鼻涙管閉塞がみられるといわれています。しかし、そのほとんどが生後自然に開口するので問題になることは少ないのですが、開口しないと流涙が起こり、涙嚢や鼻涙管の中が感染すると新生児涙嚢炎になります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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