角膜炎・角膜潰瘍
【かくまくえん・かくまくかいよう】
【標準治療】 病名 > 眼科
角膜は眼球の前面に位置し、直径約10~12mm、厚さ約0.5~0.7mmの透明な無血管組織です。角膜は外界の光が眼内に入る入り口となるとともに、眼の屈折力の約7割を担うレンズとしての役割も果たしています。角膜は、上皮層・ボーマン膜・実質・デスメ膜・内皮層の5層からなっています。角膜には三叉(さんさ)神経が分布し、知覚が非常に鋭敏であるという特徴があります。
「角膜炎」とは角膜に炎症をきたした状態を総称したものです。角膜炎の原因としては種々の角膜感染症、外傷、紫外線・放射線、種々の眼科手術、角膜異物、アレルギー性疾患、自己免疫性疾患などがあります。一方「角膜潰瘍(かいよう)」とは角膜組織が障害を受けて実質に及ぶ組織欠損をきたした状態をいいます。原因としては角膜感染症が最も多いのですが、外傷、手術侵襲(しんしゅう)、自己免疫疾患、三叉神経や顔面神経の麻痺(まひ)、重症のドライアイなどで生じることもあります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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