前庭神経炎
【ぜんていしんけいえん】
【標準治療】 病名 > 耳鼻咽喉科
聴覚と平衡感覚のセンサーである内耳は、聴覚を伝達する蝸牛(かぎゅう)神経と平衡(へいこう)感覚を伝達する前庭神経によって脳と結ばれています。このうち前庭神経だけが突然に障害を受ける病気が前庭神経炎です。炎症を示す「炎」という病名がついてはいますが、障害の原因が前庭神経の炎症なのかどうかはいまだに明確にはされていません。病因としてはウイルス感染説が有力ですが、その他にも循環障害説などがあります。発症前にかぜをひいていた人が約半数いるので感冒との関連が示唆されていますが、先行する感染症のはっきりしないケースも約半数あります。なぜ前庭神経だけが障害を受け、蝸牛神経が障害を受けないのかも不明です。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
|
約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
|
出版社:
標準治療[link] |