中耳炎(真珠腫性中耳炎)
【ちゅうじえん(しんじゅしゅせいちゅうじえん)】
【標準治療】 病名 > 耳鼻咽喉科
中耳炎とは中耳腔に起こる様々な障害によって生じる炎症の総称で、発症様式、あるいは病態によって細かく分類され、治療法もそれぞれ異なります。しかし、いずれも中耳伝音障害を起こすために伝音難聴という難聴の原因になります。ここでは、真珠腫(しんじゅしゅ)性中耳炎について述べます。
中耳腔内に角化上皮成分が入り込んでしまい、徐々に真珠腫が堆積(たいせき)することにより耳小骨、顔面神経管、骨迷路を破壊する難治性の中耳炎です。真珠腫は、その発生のメカニズムにより1次性、2次性に分類されますが、前者は鼓膜弛緩(しかん)部より鼓膜の上皮が上鼓室に入り込むために起こるもの、後者は鼓膜緊張部の鼓膜にあいた孔の縁から鼓膜上皮が中耳腔に入り込み真珠腫を形成するものです。診断は鼓膜所見、聴力検査、レントゲン、CTに加え、MRIにより真珠腫の局在を確認します。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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