顎変形症
【がくへんけいしょう】
【標準治療】 病名 > 頭頸部科・口腔外科
顎変形症は、上顎(じょうがく)骨あるいは下顎(かがく)骨の大きさや形、位置などの異常によって、顔面の変形と、噛み合わせの異常を起こしている病態をいいます。その原因はいまだ不明な点が多く、先天的あるいは後天的な様々な要因によって引き起こされます。多くは、幼少期に認められた顎顔面の変形が成長発育に伴ってより顕著になると考えられます。先天性のものでは、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ:cleft lip and palate)、第一第二鰓弓(さいきゅう)症候群(first and second branchial arch syndrome)、トリーチャーコリンズ症候群(Treacher-Collins syndrome)、症候群性頭蓋癒合(とうがいゆごう)症(syndromic craniosynostosis)、軟骨無形成症(achondroplasia)、鎖骨頭蓋異骨症(さこつとうがいいこつしょう:cleidocranial dysplasia)などが顎顔面に変形を生じる主な先天異常としてあげられます。後天性のものでは単なる発育異常のほか、全身の骨疾患、脳下垂体ホルモンの異常などの症状あるいは顎関節や顎骨の外傷、炎症、腫瘍などの後遺症として現れる変形があります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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