中咽頭ガン
【ちゅういんとうがん】
【標準治療】 病名 > 頭頸部科・口腔外科
中咽頭は軟口蓋(なんこうがい)から舌骨(ぜっこつ)までの範囲であり、解剖学的に前壁、側壁、後壁、上壁の4つの部位に分けられます。中咽頭ガンの発生部位としては、側壁が最も多く約50%を占め、次いで前壁、上壁が約20%で、後壁は少ないようです。
中咽頭は構音(こうおん:言葉を発する)、嚥下(えんげ:食べ物を飲み下す)、呼吸といった重要な機能を担っているため、治療にあたってはT1、T2の早期ガンなどでは機能を温存するために、放射線治療や放射線と化学療法の同時併用療法を行うべきでしょう。しかし、T3、T4の進行ガンではやはり拡大手術を要することが多く、切除後は再建手術が不可欠です。
原因としては、やはり喫煙と飲酒が関与しています。したがって、中咽頭ガンを克服したとしても、喉頭ガン、下咽頭ガンなどとの重複ガンも少なくありません。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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