子宮脱、膀胱子宮脱
【しきゅうだつ、ぼうこうしきゅうだつ】
【標準治療】 病名 > 婦人科
子宮脱とは通常の子宮の位置よりも、子宮全体が下方に下垂(かすい)した状態のことを指します。子宮は前後左右、上下から様々な結合組織、靭帯、筋肉などで支えられ骨盤のなかに位置しています。これらの組織は総称して子宮支持装置と呼ばれます。よく例えでいわれるように、ハンモックに子宮が乗っているような状態です。なんらかの理由で、ハンモックの糸がゆるんだり、切れてしまったりしたら、徐々に子宮は下がってしまします。すこし下がった状態が「子宮下垂」と呼ばれます。さらに子宮が下がって地面に足が付いてしまった(腟の入り口より外に下垂してしまった)、これが「子宮脱」です。このように、状態の程度により、「子宮下垂」「子宮脱」「全子宮脱」などと呼びますが、原理はすべて同じです。お産を多く経験した人、高齢者などに起こりやすい疾患です。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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