常位胎盤早期剥離
【じょういたいばんそうきはくり】
【標準治療】 病名 > 産科
正常な位置にある胎盤が、妊娠の途中で、何らかの原因により、赤ちゃんが生まれる前に子宮壁から剥離する病気です。赤ちゃんへの酸素の供給が妨げられるため、生死にかかわる重大な事態が生じます。また出血が多いとお母さん自身も生命の危険にさらされます。それほど重大な病気ですが、残念ながらその原因はまだよくわかっていません。
昔は妊娠高血圧症候群(旧妊娠中毒症)の妊婦によく起こると思われていましたが、そうでない場合も多く、最近では絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)が注目されています。また、高血圧、喫煙やコカインなどの薬物、転倒、打撲などの機械的外力、急激な子宮内圧の低下、胎盤・臍帯(さいたい)の異常なども原因の1つと考えられています。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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