外反母趾
【がいはんぼし】
【標準治療】 病名 > 整形外科
母趾中足趾節(ぼしちゅうそくしせつ)関節(MTP関節、足の親指の付け根の関節)が腓骨(ひこつ)側へ外反している状態、すなわち親指のつけ根が外側を向き、第1中足骨頭が内側に向いた状態で通常、痛みを伴う疾患です。発生の原因として先天性あるいは遺伝性の解剖学的要素と、足の指に外から加わる環境因子とが組み合わさり発生したり、関節リウマチなどの病気で発生します。
解剖学的要素とは、親指が人差指より長いエジプト型前足部であったり、第1中足骨頭が巨大であったり、扁平(へんぺい)足であったり、中足骨が内反していたり、腱、筋などの走行に異常があった場合などに出現します。環境因子は窮屈な履物の常用であり、また路面や床面が硬くなったことが原因としてあげられます。男女の発生では女性が男性の10倍ぐらい発生し、好発年齢は初経期(13~14歳頃)と閉経期(50歳代)の2つのピークがみられます。また前者には高頻度の家族内発生がみられます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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