膝靭帯損傷
【ひざじんたいそんしょう】
【標準治療】 病名 > 整形外科
膝関節には外側側副靭帯、内側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯などがあり膝関節を支えています。この膝靭帯損傷とは膝関節に異常な力が加わり、伸ばしたり、あるいは内や外に反らしたり回したりすることを強制された場合に起こる膝関節支持組織の損傷のことです。そして外に反らすことにより内側側副靭帯が、内に反らすことにより外側側副靭帯が損傷し、また脛骨近位端にかかる外力で前十字靭帯が、後方への外力で後十字靭帯が損傷します。実際には膝の曲げ方や外力の大きさに応じて損傷の程度や形態が異なりますが、非常に大きな外力を受けると複数の靭帯が損傷を受け、これを複合靭帯損傷と呼びます。
受傷の状況としては物とか人が直接、膝にぶつかり発症する接触損傷、ジャンプ、着地、ストップなどの動作で膝に加速力、減速力が働くことによって起こる非接触損傷、スキー板などの先端が引っかかり膝に損傷が加わる介達(かいたつ)損傷の3型があります。接触損傷はラグビー、アメリカンフットボール、柔道、非接触損傷はバスケットボール、バドミントン、サッカー、介達損傷はスキーなどにより発症することが多く、またスポーツ以外では交通事故による接触損傷が多くみられます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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