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肘部管症候群
【ちゅうぶかんしょうこうぐん】

標準治療病名 > 整形外科

 1878年、パナス(Panas)が肘関節部の病変による尺骨(しゃっこつ)神経麻痺を報告して以来、このような麻痺は上腕骨外顆(がいか)骨折後の外反肘(がいはんちゅう)で発症する例が多く、尺骨神経溝で神経に牽引(けんいん)と摩擦が長期にわたって繰り返されることが原因と考えられ、遅発(ちはつ)性尺骨神経麻痺と呼ばれてきました。しかしその後、変性、腫瘍、職業、スポーツによる肘の過度の使用や病因不明の非外傷性麻痺が存在することがわかってきました(表:肘部管症候群の発症原因)。
 1957年、オズボーン(Osborne)が尺側手根屈筋の両頭にまたがる筋膜(Osborne靭帯)の圧迫が麻痺の原因となりうると報告(図:肘関節部の解剖)。翌年、FeindelとStraftfordはこのOsborne靭帯と内側側副靭帯および内上顆後壁で構成される管を肘部管と命名しました。以後、肘関節部において何らかの原因により起こった尺骨神経の絞扼(こうやく)性神経障害(entrapment neuropathy)をまとめ、肘部管症候群(cubital tunnel syndrome)と呼ぶことが多くなったのです。


寺下医学事務所
「標準治療」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

併診  感冒様症状  粘稠性  

【関連コンテンツ】

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【この辞典の書籍版説明】

「標準治療」寺下 謙三

約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。

出版社: 標準治療[link]
編集: 寺下 謙三
価格:5142
収録数: 1787疾患1565
サイズ: 21.8x15.6x6.6cm
発売日: 2006年7月
ISBN: 978-4890417162