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腰椎椎間板ヘルニア
【ようついついかんばんへるにあ】

標準治療病名 > 整形外科

 腰椎での神経組織には、馬尾(ばび)と、馬尾から枝分れし前側方へ向い下肢へ至る神経根とがあり、それぞれが脊柱(せきちゅう)管と椎間孔に内包されています。椎間板は椎体同士の間にあり、水分を多く含んだゼリー状の髄核とそれを取り囲む丈夫な線維輪とから構成され、いわばクッションの働きをしています。腰椎では上体からの重さに耐えうるべく椎間板の質量、大きさともに頸椎や胸椎に比べて大きい特徴があります。椎間板は20歳を過ぎるころから、しだいに髄核の水分が失われるため不安定性が生じ、線維輪にも亀裂が生じるようになります。このような状況の下で、急激に椎間板内圧が高まると、髄核や線維輪の一部が脊柱管内や椎間孔へ膨隆・脱出し、馬尾や神経根を圧迫します(図:腰椎椎間板ヘルニア)。
 膨隆・脱出の程度に応じて、ヘルニアの種類は、[1]線維輪内に留まるもの、[2]椎体の後面にある後縦靭帯(こうじゅうじんたい)の直下まで至るもの、[3]後縦靭帯を突き破り一部が脊柱管内に脱出するもの、[4]脊柱管内に脱出した一部が遊離したものなどに分類されます。通常は、30~40歳代で多く発症し、好発高位は下位腰椎の第4/5腰椎間と第5腰椎/第1仙椎間です。


寺下医学事務所
「標準治療」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

併診  感冒様症状  粘稠性  

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【この辞典の書籍版説明】

「標準治療」寺下 謙三

約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。

出版社: 標準治療[link]
編集: 寺下 謙三
価格:5142
収録数: 1787疾患1565
サイズ: 21.8x15.6x6.6cm
発売日: 2006年7月
ISBN: 978-4890417162