人格障害/パーソナリティ障害〈精神科〉
【じんかくしょうがい/ぱーそなりてぃしょうがい】
【標準治療】 病名 > 心療内科・精神科
基本的には感情のコントロールが悪かったり、対人関係能力が悪かったりといった、性格の偏りと考えられるもので、これを精神障害と考えるべきかどうかには、今でも疑問視する精神科医もいます。原則的には、その性格の偏りのために、社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしていることが、これをただの性格の偏りと区別して精神障害とみなす条件とされていると考えてよいでしょう。
現在、アメリカ精神医学会による診断基準DSM-IV-TR(「精神障害のための診断と統計のマニュアル」第4版、解説・改訂版)では10種類の、WHOによる診断基準(ICD-10:国際疾病分類第10版、精神および行動の障害)では7種類の特定の人格障害/パーソナリティ障害が記載されており、人格障害/パーソナリティ障害は1つの疾患というより、それらを包括する用語として用いられています。人格障害全体の有病率についてのはっきりした統計はほとんどありませんが、アメリカでは、DSM-IV-TRに記載されている10種類の人格障害の有病率を合計すると、人口の10~20%が何らかの人格障害/パーソナリティ障害をもっていることになります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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