ストレス潰瘍
【すとれすかいよう】
【標準治療】 病名 > 心療内科・精神科
ストレス潰瘍とは、胃潰瘍(十二指腸潰瘍も含めて)の中でもストレスの影響が強いものをいいます。ストレス潰瘍の特徴は、なかなか治りにくく、多発性で、しかも再発しやすいというやっかいなものです。
胃潰瘍の原因は、食べ物を消化する胃液(攻撃因子)とその胃液から胃粘膜を守る働き(防御因子)のバランスがくずれることによると考えられています。つまり、胃酸やペプシンの過剰分泌、迷走神経の興奮など攻撃因子が強く、胃粘膜表面の粘液や血流の減少など防御因子が低下すると胃炎や潰瘍が発症します。ストレスは、この防御因子を低下させ、攻撃因子を強めることで潰瘍に悪影響を及ぼしています。最近になって、胃内に生息するヘリコバクター・ピロリ菌が潰瘍の原因として注目されていますが、必ずしもピロリ菌だけで潰瘍になるわけではなく、原因の1つと考えたほうがよいでしょう。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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