皮膚腫瘍
【ひふしゅよう】
【標準治療】 病名 > 形成外科・美容外科
腫瘍とは人の体を構成している細胞が過剰(異常)に増殖したものですが、良性のものと悪性のもの(いわゆるガン)とに分けられます。良性の腫瘍はそれ自体生命を脅かすものではありませんが、体表、とくに顔面などの露出部位に生じた場合には、いくつかの問題を生じます。機能的な問題では、例えば、眼瞼に腫瘍が生じた場合、それが良性であっても視野を遮られるなどの理由で治療の対象となります。また、感染を生じる可能性が高い腫瘍なども積極的に治療を行います。
整容的な問題では、顔面に生じた皮膚腫瘍は患者さんの容貌を損なう原因となりますので切除やレーザー治療などを行います。皮膚腫瘍はホクロのようなもの以外は一般的に健康保険診療の対象となりますが、美容目的の治療(とくにレーザー治療)では自費診療になります。悪性の腫瘍、すなわちガンや肉腫は皮膚にも生じます。悪性腫瘍の場合は他の内臓器官における治療と同様に、外科治療を中心とした治療が必要です。形成外科ではこれらの皮膚腫瘍を治療対象としていますが、切除術を行うだけでなく、機能的、整容的にできるだけ元の状態に近いように再建も行います。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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