いぼ(ウイルス性疣贅、老人性疣贅)/みずいぼ(伝染性軟属腫)
【いぼ(ういるすせいゆうぜい、ろうじんせいゆうぜい)/みずいぼ(で】
【標準治療】 病名 > 皮膚科
いぼは、表面がざらざらしたしこりですが、いぼウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)によって起こるウイルス性いぼ(ウイルス性疣贅〈ゆうぜい〉)と、皮膚の老化によって生じる老人性いぼ(老人性疣贅=脂漏〈しろう〉性角化症)があります。表面がつるっとしたものは、「みずいぼ」(伝染性軟属腫)と呼ばれ、別のウイルスによって生じます。
1)ウイルス性いぼ
ヒト乳頭腫ウイルスには100種類以上の型があり、一方ウイルス性疣贅もいくつかの臨床病型がありますが、ウイルス型と臨床病型は関連します。また、ヒト乳頭腫ウイルスは子宮頸ガンやある種の皮膚ガンの原因として有名ですが、ガンを起こすヒト乳頭腫ウイルスの型は特定のものであって、通常のウイルス性いぼがガンに進展するわけではありません。ヒト乳頭腫ウイルスは直接接触で伝染します。
2)老人性いぼ
老人性いぼは皮膚の老化が関係します。年齢と紫外線にさらされることにより老化した表皮の細胞は新陳代謝がうまくできずにメラニンをためこんでしまいます。これが老人性しみですが、この表皮細胞の異常が強くなり腫瘍(しゅよう)にまでなったものが老人性いぼで、老人性いぼは良性皮膚腫瘍の一種です。
3)みずいぼ
みずいぼ(伝染性軟属腫)は伝染性軟属腫ウイルスというまったく別のウイルスが原因です。これも直接接触で伝染します。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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