肥満症(小児)
【ひまんしょう(しょうに)】
【標準治療】 病名 > 小児科
体の脂肪組織が必要以上に増えた状態を肥満といいます。体脂肪計には測定上の問題があり、小児では基準として使用しにくいため、肥満症かどうかの判定には主に肥満度が使用されます。これは体重が自分の身長相当の標準体重からどの程度離れているかをみるもので、
肥満度(%)=(実測体重-標準体重)/標準体重×100
で算出され20%以上が肥満です。20~30%を軽度肥満、30~50%を中等度肥満、50%以上を高度肥満としています。実際には身長を横軸、体重を縦軸にとった肥満度のグラフに自分の身長・体重をプロットする方法が肥満度の変化がわかりやすく、母子手帳や学校の健康手帳にこの肥満度のグラフが載せられるようになっています。
成人で使われるBMI:体重kg/(身長m)2は、小児では年齢で正常値が異なり、2000年のデータをもとに標準曲線が作られました。
肥満には、内分泌疾患などの病気があって肥満するもの(症候性肥満)もありますが、ほとんどは肥満以外に病気のない単純性肥満です。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回るため、過剰分のエネルギーが脂肪として蓄積されるもので、生活習慣の変化にしたがって近年増加傾向にあります。成人の肥満につながり生活習慣病のリスクを高めるため小児期からの予防・治療が重要視されています。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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