急性腎炎
【きゅうせいじんえん】
【標準治療】 病名 > 小児科
急性腎炎とは血尿、タンパク尿などの尿所見がある日突然に出現して発症する腎炎のことです。急性糸球体(しきゅうたい)腎炎とも呼ばれます。原因の推定が可能な急性腎炎のうち最も重要な疾患が溶連菌感染後急性糸球体腎炎です。A群β溶血性連鎖球菌の腎炎惹起(じゃっき)株が急性咽頭炎(いんとうえん)を起こし、10日後頃に急性腎炎が発症します。エルシニア・ブドウ球菌などの細菌、B型肝炎ウイルス・水痘ウイルスなどのウイルス、トキソプラズマ・プラスモジウムなどの原虫も急性腎炎の原因になりますが、頻度は少ないのが現状です。これらの感染源が抗原となって腎臓の糸球体血管の内皮細胞に沈着して抗原抗体反応や炎症を起こし、血管の内腔が狭窄(きょうさく)して血液が通りにくくなり、腎機能が低下することが病気の本体です。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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