麻疹(はしか)(小児)
【ましん(はしか)(しょうに)】
【標準治療】 病名 > 小児科
麻疹ウイルスの感染により起こる病気です。麻疹ウイルスはRNAウイルスでパラミクソウイルス属に分類されます。麻疹ウイルスはほぼ世界中に分布しています。予防接種のない時代は2~4年ごとに春から初夏にかけて流行がみられていました。麻疹はたいへん感染力の強い病気です。潜伏期は10日から12日ですが、これより数日前よりまわりへの感染力がみられます。この感染力は発疹出現後5日目くらいまで続きます。乳児の場合、妊娠末期に母親からもらったIgG(受動免疫)のため生後半年くらいまでは麻疹にかかりにくくなっています。このため早期に予防接種を受けた場合も免疫ができにくいことがあります。ただしこれは母親が麻疹に自然罹患していた時代の話で、今日のように多くの母親が予防接種により免疫を獲得している場合は、乳児の麻疹に対する受動免疫はもっと早く消失する傾向にあるといわれています。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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