感染性胃腸炎(小児)
【かんせんせいいちょうえん(しょうに)】
【標準治療】 病名 > 小児科
感染性胃腸炎とはウイルスや細菌が原因となって腹痛や下痢をきたす病気の総称です。感染性胃腸炎はどの年齢の子どももかかる病気ですが、ウイルス感染による乳幼児の下痢症が頻度の最も高い疾患です。ウイルスの中では冬から春にかけてロタウイルスが原因になることが最も多く、晩秋から冬にかけてノロウイルスによる下痢症が増加しています。ロタウイルスワクチンがわが国でも使用できるようになりました。インフルエンザ、突発性発疹(ほっしん)、川崎病などでも下痢を起こします。一方、頻度は少ないのですが、感染すると重症になるのが細菌性胃腸炎です。病原性大腸菌、毒素原性大腸菌、組織侵入性大腸菌、腸管出血性大腸菌などの病原性大腸菌やサルモネラ、カンピロバクター、エルシニアなどが主な原因となる細菌です。細菌に汚染された食品を食べることにより感染します。病原大腸菌による下痢症は1年を通して発症しますが、6~8月の気温の高い時期の発症が高い傾向があります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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