アナフィラキシー
【あなふぃらきしー】
【標準治療】 病名 > 膠原病・アレルギー内科
特定の起因物質により生じた全身性のアレルギー反応をアナフィラキシーと呼びます。重症になると血圧低下を伴うアナフィラキシーショックという危険な状態になり、死に至ることがあります。アナフィラキシーは、狭義には、主にIgE抗体を介した即時型のアレルギー反応によるアナフィラキシーを指しますが、広義には、IgE抗体を介さず、起因物質が直接様々なケミカルメディエーター(ヒスタミン等の化学伝達物質)を遊離・活性化するアナフィラキシー様反応を含みます。
原因としては、様々な薬剤(とくに抗生物質や解熱鎮痛剤、造影剤に多い)、輸血などの血液成分、ハチやヘビ毒、食物、運動、ラテックス(合成ゴム)などがあげられます。運動に関連してアナフィラキシーを起こす運動誘発性アナフィラキシーという症候群があり、食物摂取時にのみ運動誘発性アナフィラキシーの現れるものを、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーと呼びます。近年、加水分解コムギを含有した石鹸・化粧品使用に関連すると考えられる、コムギアレルギーが増加しており社会問題となっております。このコムギアレルギーは、コムギ摂取と運動の組み合わせで発症する食物依存性運動誘発アナフィラキシーのタイプをとることが多いです。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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