エキノコックス症
【えきのこっくすしょう】
【標準治療】 病名 > 感染症内科
エキノコックスのうち世界的に分布する単包(たんぽう)条虫(じょうちゅう)と北方圏諸国を中心に分布する多包(たほう)条虫がとくに重要です。前者が主に家畜間で伝播するのに対して、後者は野生動物間で伝播します。
わが国では、1937年北海道礼文(れぶん)島で患者が発生し、1965年には道東地方で第2の流行が起こりました。今日では道内全域から毎年5~10人の新しい患者さんの報告があります。
エキノコックスは成虫の体長が5mm前後の微小なサナダムシ(条虫)です。キタキツネやイヌの糞に混じったエキノコックス虫卵が水、食物などを介してヒトに口から感染すると、門脈から肝臓に到達した幼虫は無性生殖し、致死的な肝機能障害をもたらします。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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