EBウイルス感染症(伝染性単核球症)
【いーびーういるすかんせんしょう(でんせんせいたんかくきゅうしょう】
【標準治療】 病名 > 感染症内科
伝染性単核球症は、EB(エプスタインバー)ウイルスというヘルペスウイルス群に属するDNAウイルスが、ヒトのBリンパ球に感染することによって起こされます。このウイルスは世界中に広く分布し、健康なヒトの咽頭に生息し、唾液中に現れ、主としてキスによって伝播されるので、「kissing disease」の名があります。まれに輸血により伝播されます。
EBウイルスはアフリカに多いバーキットリンパ腫や中国でみられる鼻咽頭ガンに関連しています。発熱、扁桃(へんとう)炎、リンパ節腫脹(しゅちょう)を主な症状とする疾患は、伝染性単核球症(infectious mononucleosis:IM)と呼ばれてきました。わが国ではEBウイルスの初感染は普通幼児期にあり、大部分が不顕性感染です。最近は、思春期での初感染も多くなっています。本症の発症に季節は関係ないようです。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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