急性灰白髄炎(ポリオ)
【きゅうせいかいはくずいえん(ぽりお)】
【標準治療】 病名 > 感染症内科
ポリオの病因ウイルスは、夏かぜの主因であるエンテロウイルス属に分類され、1~3型に分かれています。多くは無症状のまま経過し、一部が無菌性髄膜炎および弛緩性の麻痺型ポリオなどの中枢性神経疾患に進展します。
ポリオワクチンの普及により、わが国では野生株による麻痺例はなくなり、ごくまれにワクチン株による麻痺例がみられます。発生頻度は接種回数数千万回に3~4例程度とされています。感染経路は感染者の糞便または咽頭分泌液からの経口感染です。ウイルスは感染直後、咽頭部のリンパ組織で増えますが、その後、腸管内皮細胞内で増殖し、比較的長期間(2~4週間)糞便中に排泄されます。不顕性感染者の消化管中でもウイルスは増殖し、糞便中に排泄されます。排泄されたウイルスにも病原性はあります。潜伏期は通常7~12日です。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
|
約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
|
出版社:
標準治療[link] |