ウイルス性出血熱 マールブルグ病
【ういるすせいしゅっけつねつ まーるぶるぐびょう】
【標準治療】 病名 > 感染症内科
出血熱とは流行性ウイルス性出血熱の総称です。カによって媒介されるもの、ダニによって媒介されるもの、齧歯(げっし)類や霊長類から感染するものなど、媒介動物の種類によって大きく3群に分かれます。
アフリカ中東部、南アフリカなどでまれに発生する、致死的なウイルス性出血熱です。1967年、ドイツのマールブルグや旧ユーゴスラビアのベオグラードなどで、ポリオワクチン製造のためにウガンダより輸入されたアフリカミドリザルを取り扱った研究所職員の間で出血熱が流行、31人の患者と7人の死亡がみられました。自然宿主が不明であるためヒトへの自然感染の経路は不明です。ヒトからヒトヘの感染は、汚染した血液、体液との接触が考えられています。潜伏期は3~10日程度で、患者の血液は、多量のウイルスを含んでいます。症状は、エボラ出血熱と似ていますが、重症度は低く、致死率は23~25%です。有効な治療法やワクチンはありません。抗ウイルス剤(リバビリン)が使用されることがあります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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