ウイルス性出血熱 エボラ出血熱
【ういるすせいしゅっけつねつ えぼらしゅっけつねつ】
【標準治療】 病名 > 感染症内科
出血熱とは流行性ウイルス性出血熱の総称です。カによって媒介されるもの、ダニによって媒介されるもの、齧歯(げっし)類や霊長類から感染するものなど、媒介動物の種類によって大きく3群に分かれます。
中央アフリカ、西アフリカなどでまれに発生する、致死的なウイルス性出血熱です。ウイルスが分離された患者の出身地にちなんでエボラウイルスと名づけられました。アフリカ地域以外での発生はありません。自然界での感染経路・宿主は不明ですが、入院患者の血液、体液、汚物などを介して感染が拡大します。潜伏期間は2~21日で、発熱、頭痛、筋肉痛などインフルエンザのような症状で急に発症します。第6~9病日目に激しい出血とショック症状を呈して死亡に至ります。致死率は患者の53~88%と高く、有効な治療法やワクチンはありません。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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