多発性骨髄腫
【たはつせいこつずいしゅ】
【標準治療】 病名 > 血液内科
免疫グロブリン(Ig)(抗体)をつくる細胞は形質細胞です。形質細胞が悪性化すると主として骨髄で増殖し、白血病のように末梢血中で増加することはまれです。そこで、形質細胞の腫瘍化したものを骨髄腫、または形質細胞腫と呼びます。一般的には骨髄腫は診断時にすでに複数の病変を起こしていることが多く、多発性骨髄腫という病名がついています。まれですが、ごく初期に発見される場合は単発性骨髄腫のこともあり、また骨髄以外の病変で発見された場合、髄外性形質細胞腫と呼ばれます。
骨髄腫は、西欧諸国と比較し、日本では少なく、人口10万人あたりの年間発生率は0.5~1人とされています。65歳以上の高齢者に多い疾患です。多くの場合原因は不明ですが、放射能、重金属、薬剤などが原因として推定される場合もあります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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