多血症
【たけつしょう】
【標準治療】 病名 > 血液内科
血液中には、酸素運搬にあたるヘモグロビンをもつ赤血球が大量に存在します。赤血球の量は単位血液容積あたりの赤血球数やヘモグロビン量で表すため、発汗、下痢、脱水などで血液が濃縮するとこれらの値は増加します。しかし、この場合は多血症とは呼びません。体内に存在する赤血球量(循環赤血球量)が真に増加した状態を多血症と定義し、これには赤血球が腫瘍(しゅよう)のように増殖する真性多血症、まれですが家族性多血症と、他の原因により反応性に起きる2次性(続発性)多血症があります。また、高血圧、肥満、高尿酸血症などを伴う中年男性で、ストレスが強い場合に赤血球数やヘマトクリット(赤血球容積)が増加することが報告されており、ストレス性赤血球増多症と呼ばれる状態があります。このような場合ストレスがなくなると回復しますが、そのメカニズムはよくわかっていません。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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