痛風・高尿酸血症
【つうふう・こうにょうさんけっしょう】
【標準治療】 病名 > 内分泌・代謝内科
細胞の核に存在し遺伝をつかさどる核酸という重要な物質の素材となるプリン体は、過剰になると肝臓で尿酸という物質に変えられて、腎臓から体外へ排泄(はいせつ)されます。尿酸が作られるところから捨てられるまでの様々な過程で異常が起こり、体内に尿酸が蓄積すると高尿酸血症になります。この異常の原因としては、遺伝的要素のほかに、環境因子としてプリン体を多量に含む食品の過剰摂取や、過食があげられています。以前は“ぜいたく病”とも呼ばれていましたが、最近では肥満者を中心に激増しており、生活習慣病の中でも最もポピュラーな病気の1つとなっています。
高尿酸血症の人の約10%で、関節に尿酸の結晶がたまり、急性関節炎の発作が引き起こされます。この状態を痛風と呼びます。そのほか尿路にたまると、腎結石や腎臓障害などの原因となることも知られています。女性ホルモンが尿酸の排泄を促進することから、高尿酸血症と痛風は圧倒的に男性に多いことが特徴ですが、閉経後は女性にもみられるようになります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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