水腎症
【すいじんしょう】
【標準治療】 病名 > 腎・尿路・泌尿器
腎臓でつくられた尿が下流に順調に流れないために、腎盂(じんう)が膨らんだ状態をいいます。尿管が生まれながらに細かったり、尿管や腎盂の出口に石がつまっていたり、膀胱ガンが尿管の出口を塞いだり、あるいは逆流防止弁の故障のために膀胱にたまった尿が腎盂に逆流したり(この状態には、膀胱尿管逆流症という病名がついている)、さらには前立腺肥大症で膀胱が膨らみすぎ、ついには腎盂まで膨らんでしまって起こることもあります。
泌尿器科の病名は、どこに何が起きているかでつけられたものがほとんどで、膀胱炎、腎ガンなどがそうです。しかし中には、状態を表す病名もあって、水腎症という病名はその1つです。水腎症は腎臓には原因のない病気で、腎臓は被害者なのです。その原因は尿の流れの下流のほうにあるのです。ですから、「うちのおじいちゃんは入院した時の病名は水腎症だったのに、どういうわけか前立腺の手術をすることになった」という、一般の人には理解しにくいことがあります。
閉塞/腎盂腎杯の拡張/水腎症
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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