多発性嚢胞腎/常染色体優性多発性嚢胞腎
【たはつせいのうほうじん/じょうせんしょくたいゆうせいたはつせいの】
【標準治療】 病名 > 腎・尿路・泌尿器
腎嚢胞(じんのうほう)は、腎実質に発生する上皮細胞で囲まれ、内部に液体が貯留したものです。腎嚢胞は、常染色体優性多発性嚢胞腎、常染色体劣性多発性嚢胞腎、結節性硬化症、フォン・ヒッペル・リンダウ病などの先天性疾患、また単純性腎嚢胞、多嚢胞化萎縮腎などの後天性疾患があります。常染色体優性多発性嚢胞腎は、遺伝性腎疾患の中では最も頻度が高い疾患です。患者さんの80%は、第16染色体の遺伝子PKD1の異常により発症し、20%は第4染色体の遺伝子PKD2の異常により発症するといわれています。PKD2異常のほうが、PKD1異常より予後がよいとされており、腎機能障害の進行が遅いとされています。親が罹患(りかん)している時、子どもには50%の確率で発症します。常染色体優性多発性嚢胞腎は、現在、透析患者さんの約3%を占めています。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
|
約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
|
出版社:
標準治療[link] |