溶血性尿毒症症候群
【ようけつせいにょうどくしょうしょうこうぐん】
【標準治療】 病名 > 腎・尿路・泌尿器
何らかの原因により血管内皮細胞障害、血小板の活性化が起こり、微小循環系に血栓が多発することにより血小板が消費され血小板減少が生じます。この血小板減少、腎機能障害、精神症状、溶血性貧血、発熱を5徴とするのが血栓性血小板減少性紫斑病(けっせんせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう:TTP)です。それに対し、病変の主体が腎臓にあり、急性腎不全、溶血性貧血、血小板減少を示すのが溶血性尿毒症症候群(HUS)です。細動脈あるいは毛細血管の内皮血管障害により血小板凝集が起こり、末梢循環を障害し、血管内溶血が起きて破砕赤血球を生じます。HUSは幼少期に好発し、90%は小児、10%は成人とされています。最近ではHUS、TTPとも血栓性細小血管障害を引き起こす病態としてTTP/HUS症候群ともいわれています。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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