糖尿病性腎症
【とうにょうびょうせいじんしょう】
【標準治療】 病名 > 腎・尿路・泌尿器
糖尿病性腎症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症とともに糖尿病の重大な3大合併症のうちの1つです。糖尿病性腎症は糖尿病がはじまった頃から進行しますが、最初の頃は腎臓の症状はありません。しかし約10年程度経過した頃から持続性のタンパク尿が出現し、さらにタンパク尿が高度になるとネフローゼといって全身のむくみや高血圧が出現します。さらに経過すると腎臓の機能が低下し、透析療法が必要になる病気です。
腎不全が進行し新たに血液透析が必要となる患者さんは毎年約3万5,000人で、原因として以前は慢性糸球体腎炎が一番多かったのですが、糖尿病による腎不全は年々増加しており、1998年には糖尿病性による腎不全が血液透析導入となる患者さんの原因として慢性糸球体腎炎を超え第1位となっています(図:わが国の慢性透析療法の現況)。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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