ネフローゼ症候群
【ねふろーぜしょうこうぐん】
【標準治療】 病名 > 腎・尿路・泌尿器
ネフローゼ症候群という言葉は、腎臓病の臨床分類の5つの中の1つに相当します(「慢性腎炎」の項参照)。タンパク尿がかなり高度に出現して、そのため血液中のタンパク質が極端に低下する病態です。正常でもごくわずかのタンパク尿は出ていますが、その何十倍もの量が出るのです。その原因は腎の糸球体の毛細血管のバリア機能が破綻するためと考えられています。
血液中のタンパク質が低下すると、血管の外に血液の水分が漏れ出ていってしまいむくみとなるのです。むくみの組成は塩分を含む水分です。むくみは浮腫(ふしゅ)とも呼ばれますが、脚のすねや瞼(まぶた)に現れやすいほか、高度になると肺の中、胸やおなかの中にも溜まります。
・原発性ネフローゼ症候群と続発性ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群の原因疾患としては、腎臓そのものの病気による場合と、全身性疾患によって腎臓にも障害をきたすことによる場合とに大きく分けられます。前者を原発性(あるいは1次性)ネフローゼ症候群といい、後者を続発性(あるいは2次性)ネフローゼ症候群と呼びます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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