急性腎不全
【きゅうせいじんふぜん】
【標準治療】 病名 > 腎・尿路・泌尿器
急性腎不全とは、急速に腎機能が低下した状態をいいます。急性腎不全の多くは尿細管壊死(えし)による腎機能の低下を特徴とし、本来可逆性です。原因としては、下記があげられます。
[1]外傷による出血、脱水、嘔吐、下痢などの細胞外液量の低下、心源性ショックなどの有効循環血液量の減少、および解離性大動脈瘤(りゅう)、腎動脈血栓症などによる腎血流の低下により、腎臓が虚血にさらされることにより生じる腎前性腎不全。
[2]糸球体性(急性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎、結節性多発動脈炎など)、急性尿細管壊死(アミノグリコシド系など抗生物質、消炎鎮痛薬、抗腫瘍薬、造影剤など)、急性間質性腎炎(βラクタム系など抗生物質、消炎鎮痛薬、抗けいれん薬など)など、直接腎組織に障害が引き起こされる腎実質性腎不全。
[3]尿管の閉塞(尿管結石)、膀胱、尿道の閉塞(前立腺肥大、前立腺ガン)、骨盤部腫瘍(しゅよう)など尿の通過する途中に閉塞が起こり、尿の排泄障害が引き起こされる腎後性腎不全。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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