胆嚢炎
【たんのうえん】
【標準治療】 病名 > 消化器
胆嚢は、肝臓の下面にある嚢(ふくろ)状の臓器で、肝臓でつくられた胆汁を蓄積し、濃縮する働きをしています。胆嚢の出口である胆嚢管が胆石などによって閉塞して、胆嚢内の圧力が上昇して胆嚢壁に起こる急性の炎症を急性胆嚢炎といいます。胆嚢の圧が高くなると、胆嚢壁内の血流が悪くなったり、リンパ管の流れが障害されて、壁がむくんできます。さらに、胆膿内に存在する細菌が増殖して炎症が増強されます。
ほとんどの場合、胆石を合併していますが、胆石の証明されないいわゆる無石胆嚢炎と呼ばれるものもあります。また、胆嚢の炎症が慢性的に持続している場合や、急性胆嚢炎を繰り返して、胆嚢壁が肥厚(ひこう)したり、胆嚢が萎縮した状態を慢性胆嚢炎と呼びます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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