気胸
【ききょう】
【標準治療】 病名 > 呼吸器
気胸とは胸腔内に空気がたまり、肺が瀕死の状態になる病気です。
原因によって、[1]自然気胸、[2]外傷性気胸、[3]医原性気胸に分けられます。さらに自然気胸は、気腫(きしゅ)性嚢胞(のうほう)の破裂によって生じる自然気胸、他の肺疾患に続発して起こる続発性(症候性)気胸に分けられます。外傷性気胸は胸部の強い圧迫や、折れた肋骨で肺が傷ついて起こります。若年者の自然気胸は、通常、肺の一部にできた肺嚢胞が破裂して起こるもので、約5対1の割合で男性に多く、とくに長身で痩せ方の体型の人に多くみられます。一方、続発性気胸は基礎疾患の分布から高齢者に多くみられます。高齢者の気胸は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や結核治癒後の後遺症として気腫性肺嚢胞症に合併するものが多いのが特徴です。
医原性気胸の原因としては、経皮肺生検、鎖骨下静脈穿刺(せんし)、経気管支肺生検などに引き続いてみられることがあります。発症頻度は外傷性気胸を除くと、自然気胸、続発性気胸、医原性気胸はおよそ3:3:4程度の比率でみられます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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