気管支拡張症
【きかんしかくちょうしょう】
【標準治療】 病名 > 呼吸器
気管支拡張症とは、気管支が部分的に異常な拡張をきたした病態です。気管支が拡張すると、気管支の浄化作用が低下し、痰(たん)がたまって細菌などが繁殖しやすく気管支炎や肺炎にかかりやすくなります。拡張した気管支には血管が増え、血痰や喀血(かっけつ:咳とともに肺から血を吐くこと)の原因となります。原因としては、出生時より気管支拡張が存在する先天性の気管支拡張症があります(原発性線毛機能不全症候群など)。
また後天性のものとしては――[1]気管支繊毛運動の機能異常により、気道感染を繰り返して気管支拡張症が出現するもの。この場合、副鼻腔炎を合併することが多くみられます。[2]幼少時期の重症呼吸器感染症。病気部位の気道が損傷を受け、その部位で感染を繰り返し、気管支拡張症が出現するものです。[3]他疾患に引き続き発症する気管支拡張症があげられます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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