リンパ管炎
【りんぱかんえん】
【標準治療】 病名 > 心臓・血管
皮下組織の炎症がリンパ管に波及したもので、感染部から長軸方向に走る線状発赤(ほっせき:紅斑)を認め、疼痛(とうつう)を伴い、さらに進展すると蜂窩織炎(ほうかしきえん)となります。リンパ行性に領域リンパ節に炎症をきたしリンパ節の腫大(しゅだい)、圧痛(あっつう:押すと痛む)をきたす場合をリンパ節炎といい、鼠径(そけい)部(ももの付け根)、腋窩(えきか:腋の下)、頸部などにみられます。
臨床経過から急性リンパ管炎(acute lymphangitis)と慢性リンパ管炎(chronic lymphangitis)とに分類されます。原因として、急性リンパ管炎は、主として手足の外傷部などから侵入した溶血性連鎖球菌、ブドウ球菌などの細菌感染によることが多いです。一方、慢性リンパ管炎は真菌感染によることが多く、結核や梅毒、フィラリアなどによるものもあります。急性リンパ管炎から慢性化することはまれであり、最初から慢性の経過をたどります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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