血栓性静脈炎(表在性血栓性静脈炎)
【けっせんせいじょうみゃくえん(ひょうざいせいけっせんせいじょうみ】
【標準治療】 病名 > 心臓・血管
全身の静脈は表在静脈と深部静脈に分類されます。血栓性静脈炎という場合、ほとんどは表在静脈の静脈炎を意味し、本項でも表在静脈の血栓性静脈炎について解説します。深部静脈の血栓症については「肺塞栓症・肺血栓塞栓症」をご覧下さい。
本疾患は表在静脈に血栓を伴った炎症が発症し、炎症局所を中心に腫脹(しゅちょう)、疼痛(とうつう)、硬結(こうけつ)などを認めるものです。原因は、[1]外傷(打撲、圧迫など)・静脈損傷(静脈穿刺〈せんし〉、カテーテル留置)、[2]薬剤注入(高張液、抗生剤、抗ガン剤)、[3](下肢)静脈瘤(静脈うっ滞)、[4]モンドール病、[5]背景疾患を持つもの(閉塞性血栓血管炎=バージャー病、ベーチェット病、凝固線溶系異常、血小板増多症、悪性腫瘍〈トルーソー症候群〉)など多岐にわたります。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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