不整脈
【ふせいみゃく】
【標準治療】 病名 > 心臓・血管
不整脈という病気は、その名が示す通り脈の乱れを意味していますが、内容的には仮に不整脈を認めてもそのまま放置しておいてもよいものから、直ちに治療を開始しなければ命にかかわるものまで極めて多彩です。不整脈が出現することで強い自覚症状を認める場合、心筋梗塞、心筋症などの心臓の病気をもともともっている方で心電図上危険なタイプとされている不整脈が検出された場合などは治療の対象となることが多いですが、健診の心電図などでたまたま不整脈が検出される場合などでは、治療の必要性がないことのほうがむしろ多くなります。
不整脈がなぜ出現するかについての説明、理解は難しいと思われますが、心臓が規則正しく収縮と拡張を繰り返し正常のポンプ機能を維持するには、その指令となる電気的信号が必要で、この電気的信号の乱れが不整脈であるととりあえず解釈していただくのがいいかと思います。電気的信号の乱れは、心臓に何らかの疾患があって出現する場合と、そのような疾患がなく出現する場合とがあります。不整脈の種類は多数あり、脈の規則性が失われるもの、規則性はあるが脈の数が異常に多くなる(速くなる:頻脈〈ひんみゃく〉)もの、逆に異常に少なくなる(遅くなる:徐脈〈じょみゃく〉)ものなどに大きく分けることができます。
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【この辞典の書籍版説明】
「標準治療」寺下 謙三 |
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約570の病気の情報 (症状、診断方法、標準的な治療方法、予後、生活上の注意など)を診療科目別に掲載している 「家庭の医学事典」です。 |
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