オプジーボ
【おぷじーぼ】
【時事用語のABC】 医療・健康 > 技術・仕組み
画期的な効果持つ新型がん治療薬。当初は一部の皮膚がんを対象疾患として保険適用され、患者数が少ないと予想されたため、薬価が100ミリグラム当たり約73万円という高い薬価が認められた。その後、肺がんへの効能が追加されて対象患者が大幅に拡大したにもかかわらず、薬価は見直されなかった。
体重60キロの肺がん患者が点滴として使用すれば、年間約3500万円もかかるとされ、一定額を超える医療費を国が負担する高額療養費制度によって、患者負担は年間最大200万円余りにとどまるが、その分だけ公的負担が膨らみ、公的負担が増大する。
従来の抗がん剤は1年以内に効かなくなる例が多いが、オプジーボは免疫力を引き出してがんと闘う仕組みで、効果が長く続くと期待される。外科手術で切除できない患者への効果も期待できるため、患者の関心は急速に高まっている。
現状の高い薬価のままでは医療保険財政を圧迫するとの指摘があることから、厚生労働省は2017年2月から薬価を50%引き下げる案を中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)に示し、了承された。
医療保険が適用される医療費の患者負担は通常1~3割。厚労省は、17年度に最大25%の値下げをし、18年度に追加で引き下げる方針。
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