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イプシロンロケット
【いぷしろんろけっと】

時事用語のABC社会 > インフラ・公共施設

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2013年9月15日午後2時、鹿児島県肝付町(きもつきちょう)の内之浦宇宙空間観測所から新型ロケット「イプシロン」1号機を打上げた。8月27日午後1時45分に打上げ予定だったが、カウントダウン中の発射19秒前にロケットの姿勢異常が検知し延期されていた。

イプシロンロケットは高性能と低コストの両立を目指す新時代の固体燃料ロケット。12年ぶりに開発された国産の小型人工衛星打ち上げ用固体ロケットで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とIHIエアロスペースが開発した。
組み立てや点検などの運用が効率的で、高頻度の打ち上げが可能な次世代の宇宙輸送システムとして注目されている。
1段目のロケットに日本の主力ロケット「H2A」の補助ロケットをそのまま使用したり、点検作業の一部をコンピューターに任せて自動化することで、打ち上げコストはH2Aのおよそ3分の1の38億円程度に抑えられている。
もっとも特徴的なことは、ロケット人工知能化で、搭載機器の点検をロケット自身が自律的に行うことができる点。このことにより、世界中のどこにいてもネットワークにただノートパソコンを接続するだけでロケットの管制が可能となった。
コストの運用はもちろん、これまでロケット打ち上げには2カ月近くの準備期間が必要だったが、イプシロンは最短、わずか一週間で行うことができる。

【イプシロン諸元等】全長:24m / 質量:91t / 段数:3段(基本型)・4段(オプション
※画像はJAXAより


時事用語のABC
「時事用語のABC」
JLogosID : 14820744


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編集: 時事用語ABC編集部
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