解散詔書
【かいさんしょうしょ】
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衆議院を解散するために天皇が発する文書
衆議院の解散は、内閣の助言と承認に基づき、天皇の国事に関する行為として行われる。そのとき、形式上、天皇から国会に提出されるのが解散詔書である。解散詔書のことを「紫のふくさ」ともいう。
内閣は、閣議を開いて、すべての閣僚から解散詔書に署名を得ることで衆議院の解散を決めることができる。署名を拒否する閣僚が出たら、内閣総理大臣(首相)の権限でその閣僚を罷免することができる。そのため、衆議院の解散は首相の専決事項となっている。
実質的に衆議院の解散を決めるのは内閣であるが、形式的には天皇が衆議院を解散する。全閣僚の署名を得た解散詔書に天皇の署名を加えて、内閣官房長官が衆議院事務総長を経て衆議院議長に渡す。衆議院議長が本会議場で解散詔書を読み上げると同時に、衆議院は解散され、すべての衆議院は国会議員としての身分を失う。
郵政民営化法案の不透明な行方を背景に参議院で法案が否決されれば首相が衆議院を解散するとの見方が広がっている中、5日の閣議後の記者会見で、解散詔書に署名するかどうかを記者団から問われた各閣僚の回答に注目が集まった。
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