A級戦犯
【えーきゅうせんぱん】
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侵略戦争の遂行によって平和に対する罪を犯した者
極東国際軍事裁判所(東京裁判)において憲章第6条A項が規定する「平和に対する罪」に違反した戦争犯罪者のこと。
「平和に対する罪」とは、侵略戦争において戦争の計画や準備、そして実行などに主導的な立場で取り組む行為を指す。一方、憲章第6条B項「通例の戦争犯罪」およびC項「人道に対する罪」によって定める戦争犯罪者のことをそれぞれB級戦犯およびC級戦犯という。上官の指揮命令に従った殺人や虐待などの行為がBC級戦犯にあたる。
1946年に開廷された東京裁判では、A級戦犯の容疑で逮捕された100人以上のうち政治家や軍関係者など計28名が起訴された。2年半にわたる審理の結果、太平洋戦争開戦時に首相と陸軍相・内務相を兼任していた東条英機など7名の死刑、16名の終身刑といった判決が下った。7名の死刑囚は1948年12月に絞首刑によって処刑された。
国の戦争などで死亡した戦没者を祀っている靖国神社は1978年、刑死したA級戦犯を合祀した。そのため、首相の靖国神社への参拝がA級戦犯の名誉回復につながるとの見方を生み、戦後60年が経過した現在でさえ禍根を残している。
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