減肉摩耗
【げんにくまもう】
【時事用語のABC】 時事用語アーカイブ > 生活
水の流れによって配管が腐食すること
高温・高圧の水流によって配管の厚みが削られる現象のこと。配管内の構造上、乱流が発生して減肉摩耗を引き起こすことがある。
減肉摩耗による事故を防ぐには、定期的に超音波検査を実施するなどして肉厚を測定しなければならない。原子力発電所における2次冷却水は、放射能を帯びる1次冷却水に比べて安全規制が緩いため、検査体制に甘さが出やすい。
1986年12月にはアメリカのサリー原子力発電所で、炭素鋼の配管が減肉摩耗によって破裂して、2次冷却水を浴びた作業員4人が死亡する事故があった。
9日、福井県美浜町の関西電力美浜原子力発電所3号機のタービン建屋で、復水配管から高温高圧の2次冷却水が水蒸気となって噴き出し、作業員11人が蒸気を浴び、うち4人が全身やけどで死亡した。現段階では、配管の減肉摩耗が原因と見られている。
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